現代の心理学の世界では、すべての行動の源は心、つまり「感情」にあると考えられています。
たとえば、あなたが仕事を一生懸命頑張ってやりとげようとすることも、周囲の人と仲良くしようとすることも、家族と言い争ったりすることも、今あなたがこうしてキャリアスタジオのホームページを見ていることも、この後このページのどこかをクリックすることも、すべてあなたの感情が引き起こしていることになります。
ところで、私たちは自分の感情をどこまで把握しているのでしょうか。
現代社会、とりわけビジネスの場では、自分の感情を話すことはあまり歓迎されないことが多いようです。また、プライベートのシーンであっても、人前で感情を出すという行為は時々嫌がられることもあります。「あの人は感情的だ」などと言われるのもその一例ですね。日常生活では、自分の感情を出したりする機会がないのが普通です。でも、そうして知らず知らず、私たちは自分の感情を見えないところへ追いやってしまっていると言えるでしょう。
感情を意識して言葉にしないと、自分の感情を察知する能力はどんどん枯渇していってしまいます。特に自分の心の中には自分が知らない感情が潜んでいたりします。いわゆる無意識の感情です。この無意識は、知らない間にあなたの態度や言動に表れます。
カウンセリングは、自分の感情や主観的な思いを語る場です。あなたが職場ではあまりできないことをやるのです。すると、自分の無意識の感情に気づくことができます。たとえば「憎しみ」「嫉妬」「怒り」「不安」「恥」など。ネガティブな感情だけではありません。「愛」や「希望」が自分の心に眠っていることを知らずに私たちは暮らしていたりします。
自分の本当の感情を知ると、いろいろよいことが起こります。たとえば、自分が誰かを憎んでいたという感情に気づくということは、人を憎む自分を認めることになります。認められなければ(認めたくなければ)、それを一生ごまかして生きようとして、たくさんのエネルギーをそこに使ってしまい、窮屈になりいずれ苦しくなります。自分の感情に気づけば、自分をコントロールすることもできます。
現代人の多くは、自分の感情を見過ごして(あるいは見ないように)生きています。言い換えれば本当の自分の正体を知らずに生活しています。そのこと自体は悪いことではありませんが、ときどき不自由になったり、自分を制御できなくなったり、悩んだり苦しかったりということが起こります。
カウンセリングは、普段の生活で自分の感情を口にしない現代人にとって貴重な体験となります。
ストレスの多い現代社会で生きるすべての人が、カウンセリングを日常生活の一部にとりいれ、自分の感情に目を向けることで、健やかな生活を送ってほしいと願っています。
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Talking Heart は、カウンセラーと一対一で、個室にてカウンセリングを行なうため、事前にご予約をお願いしております。前日の20時まで、日時の変更は自由です。